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2014年11月05日

いつか見た夢を(スーザン・E・フィリップス)




 今度のヒーローは『まだ見ぬ恋人』でヒースやアナベルと深いかかわりを持っていた補欠選手、ディーン・ロビラード。ヒロインは、無一文の画家ブルー・ベイリーです。

 ブルーの母親は慈善団体の活動をしている女性で、そのために幼少時代のブルーを他人に預けて世界を駆け回っています。そして、ブルーがコツコツとためていた貯金を全額引き出して慈善活動に使ってしまいました。そのために無一文となったブルーはビーバーの着ぐるみ(胴体だけで、何故か頭はなかったのだが・・・)を着て歩いているところを休暇で通りかかったディーンに拾われました。
 ブルーは強くてどこか不思議な雰囲気有りでしたが、それはかりそめの姿。本当のブルーは別れを何度も繰り返すうちに永遠を信じることが出来なくて、大切なものほど手を放そうとしてしまう、そんな女の子です。

 ディーンは元麻薬中毒者の母親とロックミュージシャンの父親を持っていましたが、父親は妊娠した母親から一目散に逃げ出し、母親は麻薬と男におぼれ、惨めな幼少時代を過ごしていました。
 2人は全く別人のようで居て、孤独な幼少時代を過ごしていたというてんで、とても良く似ていました。そのためなのか、何故かお互いの事が自分の事よりわかっていました。
 そんな2人だからこそ惹かれあったのかもしれません。でも、最後にブルーはディーンを信用できず、ディーンに背中を向けて逃げ出しました。でも、車の中で色々考えているうちに、回れ右をしてディーンの下へ言ってみようと思いました・・・が、何故か言ったのは警察の拘留場。
 ブルーが脱獄してディーンの下へ行って「愛している」と言ってもディーンは信用できませんでした。そのため、そのシーズン中、ディーンの家でブルーは待つこととなります。今回はいつもとは少し趣が違う気がしました。

 ディーンには異母兄妹がいます。ディーンの異母妹のライリーは母を亡くし、父にはほとんど会えず、たった一つの願いと望を胸に単身ディーンの家にやってきました。その後でやって来たライリーの父親、ジャックの姿を見るなりブルーは固まってしまい、失語症に陥ってしまいました。その上、その後もジャックの前でがちがちに緊張してしまい、何もないところで転ぶんだり・・・・。私は有名人のファンになったことがないのでよく分からないんですけど、ファンってそんなものなんでしょうか?
 今回のテーマは、意地悪ばあさんのニタ・ギャリソンとブルーの友情(?)。-ニタのいじわるっぷりは見せ掛けで、実は旦那を亡くした妻の元に車を内緒で届けたり・・・・とかそういう人助けをしていたと知った時にはあんぐりでした。その上そちらの姿を人に知られるのが物凄くいやらしいですし。-
 あと、ディーンの母のエイプリルと父のジャックのやり取り。そして、ライリーとジャック、ジャックとディーンとエイプリル、ライリーとディーンなどの家族の関わり方なのではないでしょうか?実際ジャックは初めと最後では随分と雰囲気が変わっていたようでした。

  


  • Posted by ガラシャ at 07:33ロマンス小説